最近、株式会社ワークスアプリケーションズへの訴訟がありました。
https://www.worksap.co.jp/news/2018/1106/
この記事をみて思った事は「あぁ、変わっていないなぁ」と・・・
と言いますのも、以前、ワークスアプリケーションズの人事給与パッケージの導入をしようとした会社にいたからです。
あくまでも当時(約10年前)私の体験談であるので、全てが当てはまるわけではありませんので参考程度に。
決して誹謗中傷をかくつもりではありません。あくまでも体験談です。
ちょっと前(前職)の事だが、私は人事システムを担当していた。
中途で入社してきた私の上司がワークスアプリケーションのCOMPNAYという人事給与システムを半ば強引に導入しようし、稟議を通してしまった。(現行システムのメンテをしていた私たちは「無理だと思います」と進言しても、「無理無理言うな!やってみないと分からないだろ!」とキレられた。「やってみないと分からない」というような金額のパッケージじゃないだろ!とも思った)
うたい文句は国産。バージョンアップ、カスタマイズ無料・・・
おぉ、なんと素晴らしい会社(パッケージ)と思っていたが、胡散臭い。
さて実際、導入の前段階で打ち合わせをする為に先方から導入コンサルタントという人物がやってきた。
その人物は初めて見た印象は「若い」の一言。
のちに分かった事だが、26歳であった。大学卒業後、2年社内研修を受けたらしい。
私の中で「コンサルタント」という肩書は普通、若くても30歳以上で現場での下積みをして徐々にステップアップしていき「コンサルタント」になると思っていた。
もしかして、今巷で聞く「プログラムも書けないSEか?」と思った。
あくまでも私の持論だが、プログラム知識が無いSEがちゃんとした見積もりなど出せるのか?と。
案の定、年齢にしてはそれなりに知っているが、やっぱり場数が少ないので、すぐ上司か誰かに電話。
はっきり言って「何だこりゃ」ですわ。それでコンサルを名乗るなと思った。
また、お客が偉いわけではないが、打ち合わせや会議をしても、一切の議事録を書かない。
(書いてはダメとの事)
なので、議事録は客である私たちが書く始末。(←社内で会議をした場合は議事録必須なので)
導入中に不具合が発生してサポートに連絡しても、バグ修正待ちが大量(常時300以上)に有りすぎてなかなか修正されない。
重要度があり、優先順位が高いものから修正されていく。なので、小さなバグは後回し。
その為、下手すると1年や2年待ちもザラである。
待ちに待ったバグの修正の連絡連絡が入っていざパッチを当てると別の所にバグがでる始末。
あいた口がふさがらない。
「バージョンアップ無料」というのは法改正対応には追加費用が発生しないというもののようだが、確かに無料なのはいいが、法改正などの日までに対応できない場合があり、その場合は代替手段を提示される。
(そもそも法改正までに対応できない事自体が問題)
この代替手段は例えば通常ボタン1回で済む所を特殊な操作で一回ダウンロードし、加工してアップロードするなど、ひどいものである。
いくらマニュアルがあっても、こんな事をエンドユーザーにやらせる事自体がおかしい。
また、カスタマイズ無料とあるが、これだけバグがあるので、すぐに対応できるはずもなく、データを抽出するツールを使って結局自社開発する羽目になった。
それぞれの会社でどうしても譲れない帳票があると思うが、それをVBで開発する為に外注を雇い開発した。
そう、「カスタマイズ無料」って響きはとても良いが実は、新規で画面追加、修正、帳票追加などはほぼ一切できないのである。
結局導入から約2年が経ち、導入自体は無くなり返却したのである。
COMPANY用に買ったハードウェア約8000万円、帳票などCOMPANYで対応できない為、外付けアプリ開発した外注費は全てムダになったであった。
その後、私は転職したのである。
暫くして私と一緒に導入を担当した給与担当者(給与担当部署、システムではない)は、そのCOMPANYの知識を持って、違う1部上場企業に転職していった。
そこでもCOMPANYを導入しており、その人は大変重宝されたようで、転職前は平社員だったが5年後に37歳の若さ?で課長になったとさ。
<結論>
まぁ、COMPANY自体大変高額なソフト(super streamと1桁違うらしい)で導入できる企業は限られてくるが、
1)特殊な人事制度が無い事
2)ユーザーの立場が強くなく、現行システムと同じスペックを要求せず、システムに合わせた運用ができる
3)ちゃんとした社内SEがいる
この3つの条件がクリアされないと導入は大変厳しいと思われるので、くれぐれも注意してほしい。